近所付き合いに助けられた土の処分

2年ほど前の話になります。
以前住んでいた家は賃貸アパートで、閑静な住宅街にありました。
この地域は、ご年配のご夫婦や小さいお子さんがいるファミリー層、はたまた若い独身層までと、幅広い世帯がある地域でとても住みやすかったのを覚えています。
当時、私は賃貸アパートの1階に住んでおり、夫婦二人暮らしをしていました。
玄関前には小さなバルコニーのような空間があり、洗濯物を干したり、自転車を一台止められたりと、ちょっとした作業空間がある建物でした。
私は普段からガーデニングや観葉植物を育てるようなタイプではないのですが、ある時突然思い立ち、プランターで家庭菜園をやってみることに!
でも100均などでプランターや土、ガーデニンググッツを揃えていざ初めてみたものの、思うように育てられなくて敢え無く失敗…。結局、次の年には再挑戦することもなく、プランターや使った土などは、玄関の一角に置いておくしかない状態になってしまいました。
そして玄関に放置して1年が経った頃、家中の物を断捨離するキッカケがあり、ついに放置していた過去の失敗の残骸に手をつけることにしたのです!
でも、そんな時に一番困るのは土の処分。
「土って何ごみ?土ってどうやって捨てるの?」
イレギュラーすぎる存在にどうしても腰が重くなります。
ネットで色々調べてみるものの、普段から土いじりをする習慣がなかった私にはどれもハードルの高い処分方法に思えて、どんどんと後回しになっていきました。
小さなプランターで使っていた土と余りの土を合わせても、大きな金額を払ってまで処分してもらうには割が合わない土の量です。
「この土、どうしよう…」
そんなことを考えながら玄関前にしゃがみこんでいると、お向かいに建っている一軒家のおばさんが声をかけてくれました。
「おはよう。今日もいい天気ね」
普段からとても良くしてくださるおばさんで、いつも顔を合わせれば挨拶をしたりお話をしてくれる優しい方です。
「そうだ!おばさんに聞いてみよう!」
これはチャンスとばかりに、私は勇気を出しておばさんに相談してみました。
するとおばさんは「うちの畑で使うからもらってあげるよ」と言ってくれたのです!
その優しさにとても助けられたし、人とのつながり、近所の人とのコミュニケーションの大切さをとても感じた瞬間でした。
近年では、近所の方や同じマンションの住人とのコミュニケーションが減っていると思います。防犯上では仕方がないのかもしれません。けれど、昔のように温かい交流があれば、助け合える場面もやっぱり増えるのかもしれませんね。